「スタート位置で待つ」
アジリティにおいて「スタート位置で待つ」ことには
様々な意味を有します
①ハンドラーの指示を聞ける関係性
②周囲の環境に影響されないセルフコントロール
③作業に対する希求性
などなど...
週末はJKCアジリティ競技会に参加してきました
1度クラス 2度クラスはもちろんのこと
ビギナークラスでも スタートで待てない犬ペアには攻略できないコースレイアウトでした
スタート位置から 直線的にバーやトンネルが見えるレイアウトのため
アジリティ好きな犬にとっては
早く走りたい
早く跳びたい
という「欲」が触発されやすいのです
競技会場は早朝から多くの犬や人が忙しなく行き交い
興奮して吠えている犬も多くいます
また、競技に出ることでナーバスになっているハンドラーも多いですね
車中で待機している犬でも
通常の生活とはあまりにも違う環境の影響を受けやすく
ナーバスになっている犬も居ます
競技出陳直前は リンク脇に待機しますが
傍に居る犬が興奮することで影響を受ける犬も居ます
また ハンドラーの緊張や動悸も犬に影響を与えますね
ただでさえアジリティは 犬の興奮を誘発しやすいドッグスポーツであるのに
競技会場の様々な因子の影響で
犬は「ニュートラルな精神状態」を保ちにくくなります
スタート位置でハンドラーから
「マテ」(ステイ)
と指示されて
「OK」と解除のキューが出るまで 動かずに待てない場合
ハンドラーは コースを攻略するために必要なハンドリングが出来ないことになります
また スタート位置での「待つ」指示を聞けない犬は
コース走行中にも ハンドラーの指示を聞く「耳」を持っていません
コースの「スタート位置できちんと待つ」はシンプルな作業ですが
とても奥の深い作業でもあるのです
競技会場で完璧に「待つ」ことは難しいかもしれませんが
練習時にこのことをおざなりにしてはいけません
犬に「圧」をかけず
叱責や体罰を用いずとも
「スタートできちんと待つ」を伝えることはできますよ
気になっているけれど そのままになっている小さな問題はありませんか?
諦めずに向き合ってみましょう
ドッグスポーツにかかわることだけでなく
排泄の失敗 他犬に吠える などの日常のマナートレーニングのご相談にも応じています
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